桜プリント社

人物トライアングル

福田酒店店主 福田直樹氏
第5回 2012.04.24
酒屋の店主が紙芝居を始めました。
福田酒店店主
福田直樹氏
山口市吉敷で数十年酒屋を営みながら地域を見守り続けてきた福田さんに紙芝居を始められた思いをお聞きしました。
私は長年この地で酒屋を営んできました。時にはコンビニ経営の誘いとともに国道そばへの移転の勧めもありましたが、周りが田圃だらけの頃から店を構え、地域の皆様の生活とともにあり、移転することなど考えられませんでした。
その後、住宅も増え、人口も増えてきましたが、気がかりなことがありました。
最近の子供達は映像機器に向かって遊ぶことが多く、空想力が弱くなっています。そこで、思いついたのが紙芝居。やってみると予想以上に、心の交流を実感できて病み付きになりました。紙芝居を通じて夢見る力を養ってもらい未来を築く子供が増えていけばうれしいです。
紙芝居は手作りで大変ではないですか。
実は、私は絵が描けません。知り合いの子供にお願いしました。
ストーリーは、地元の民話をもとにしています。この地には多くの物語がありシナリオに困ることはありません。私のつくる紙芝居は個人プレーではなく地元の人々の中から生まれた総合作品です。
最後に一言いただきました。
「働くとは端が楽になること。そして私は幸せになりました。」
福田酒店
〒753-0813 山口県山口市吉敷中東1丁目28-23
TEL 083-925-7246
・・・・・インタビューを終えて
16歳のときに交通事故で突然父親を亡くし、学校を辞めて兄弟のために働き始めた福田さん。理論や手法ではない、実体験から得た感性は若者からお年寄りまで幅広い層の心をつかんで放しません。昭和の親父がここに生きています。